
夫を亡くしたあと、私は彼の遺品をほとんど手放しました。
それは簡単なことではなく、想像以上に心を揺さぶられ、疲弊する経験になりました。
一つひとつの遺品に手を伸ばすたびに、涙があふれ、胸が締めつけられるような思いに襲われたからです。
けれども、少しずつ手放すことで、「前を向いて生きていこう」という気持ちが育っていきました。
遺品整理は過去を手放し、思考を未来に向けていくための大切なプロセス。
なんとなく罪悪感が生まれることもあるかもしれません。
でも大丈夫です。私も経験しましたし、
今日は、そんな私が実際に試して良かった「夫の遺品の手放し方5選」をご紹介します。
この体験が、あなたのの遺品整理の一助になればと思い、綴らせていただきます。
1. 夫の友人に来てもらい「片見分け」をする

私は幸い夫との共有の友達が多くいました。私もよく知っており、特に大学時代からの親友とは、結婚後も家族ぐるみで付き合っていました。
当時の私は、いきなり夫の遺品を「捨てる」ことに、強い抵抗がありました。
最初の一歩として私が選んだのは、信頼できる夫の友人に来てもらい、「形見分け」をすること。
夫が愛用していたネクタイをはじめ、共通の思い出があるアイテムを手に取ってもらいました。
私ではなくて、夫と彼らの思い出が詰まったものは、彼らにとってはとても大切なものになります。
だから、夫との共有の思い出のあるもの、かつ私が関わっていないものに関しては、その当事者の友達に引き取ってもらうことにしました。
「夫の持ち物を、夫をよく知る人が使ってくれる」——それだけで、遺品が生き続けていくように思えたのです。
そして、残ったものは、私の生活にも、彼らの生活にも必要がないと判断して、「夫だけに必要だったもの」として手放しました。
このとき、「形ではなく思い出が大切」と気づけたのも大きな一歩です。
夫の友達と夫の話をする時間そのものが癒しとなり、悲しみが昇華されていくのを感じました。
ものを手放すその時の経験や時間が、辛いものから楽しい思い出を語る場に変化しました。
2. 義実家から届いた「過去の思い出」をどう扱うか

夫が亡くなってしばらく経った頃、義実家から彼の幼少期のアルバムや私の知らない時代の遺品が届きました。
正直に言って、私は困惑しました。
あぁ、魏実家にとっても、「不要なもの」なのかという悲しい気持ちにもなりました。
そして、私が知らない時代の夫の姿に、どう感情を向ければ良いのか分からなかったからです。
夫の両親が孫たちに思い出を伝えたくて送ってきたのだと理解はしたものの、私がその役目を担う必要があるのか?と自問しました。
そして、私がなくなった後に、それを子供たちに判断を任せることも、子供たちの時間を奪うような気持になりました。
そのような理由から、最終的には、いくつか象徴的な写真だけを残し、ほとんどを手放す決断をしました。
「過去の思い出」に執着するのではなく、「今の自分」と「これからの家族の未来」に焦点を当てた選択です。
私たちが関われなかった時間の遺品は、無理に引き取らなくても良い。
そう思えるようになるまでに、少し時間はかかりましたが、気持ちは軽くなりました。
3. 遺品整理に悩んだら、本を読む時間を持つ

遺品整理をしていると、どうしても「これは処分して良いのか?」と迷う瞬間が何度も訪れます。
そんなときに、私を助けてくれたのが「断捨離系」の本でした。
特に私が読んでよかったと感じたのは、以下の3冊です。

これらを読むことで、私は「モノにしがみつくこと=思い出を大切にすること」ではないと気づきました!
整理整頓は、自分の心を整える作業でもあります。
迷いがあるなら、一度手を止めて、読書を通して自分の内面と向き合うことも大切です。
何を残すか、何を手放すか、その判断は「心が整ったとき」に初めてできるものだと私は感じています。
4. プロに遺品整理を依頼するという選択肢

私はある日、思い切って近藤麻理恵さんの片付け法を実践するプロの方を自宅に招きました。
自分ひとりでは抱えきれなかった感情や、動けなかった作業が、第三者の存在によって大きく前に進んだ私にって大きな経験となりました。
特に、家族4人で暮らしていた頃のリビングセットやダイニングテーブルは、見ているだけで辛く、涙が止まりませんでした。
ですので、4人家族用の大きな家具は、業者に連絡して粗大ごみとして家から運び出すことに。
「日程を決めてしまう」ことで、覚悟が決まりました。
その日までに中身を空にしなければならず、結果的に遺品整理が一気に進みました。
感情の整理が追いつかない時こそ、プロの手を借りることは、決して逃げではありません。
むしろ、今の自分を守るための大切な選択肢だと思います。
業者名 | 対応エリア | 特徴 | 公式サイト(検索推奨) |
---|---|---|---|
遺品整理士認定協会加盟業者(各地域) | 全国(認定制度あり) | 専門資格者による対応。安心の審査制度あり | 「遺品整理士認定協会 ○○市」で検索 |
株式会社メモリーズ | 全国主要都市 | 遺品整理+供養・相続・リフォーム相談も可 | memories.co.jp |
株式会社エコピット | 関東中心 | 仕分け・回収・清掃・供養など一括対応 | ecopit.jp |
株式会社クリーンサービス | 関西中心 | 女性スタッフ対応も可。細やかな配慮あり | cleanservice.co.jp |
みんなの遺品整理(比較サイト) | 全国 | 業者の一括見積・比較可能で初めてでも安心 | minnano-ihinseiri.jp |
チェックポイント
1. 資格の有無を確認
「遺品整理士」という民間資格があります。この資格を持ったスタッフがいるかを確認しましょう。
2. 見積もりが明確かどうか
遺品整理は物量や作業内容により金額が大きく変わります。現地見積もりを無料でしてくれる業者を選ぶのが安心です。
3. 供養や形見分け対応があるか
不要なものを単に「ゴミ」として扱う業者ではなく、供養や丁寧な仕分けをしてくれる業者を選びましょう。
4. 女性スタッフ対応が可能か
女性一人で対応する場合や、気持ち的に配慮がほしい方は、女性スタッフの在籍を確認しましょう。
5. 清掃・リフォームなどの追加サービス
「物を処分するだけでなく、その後の空間を整えたい」という方には、原状回復・簡易リフォームなども含めて相談できる業者が便利です。
5. 自分の気持ちと向き合いながら進める
夫の遺品を目にしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
穏やかになりますか? それとも心が締めつけられますか?
私の場合は、見るだけで涙があふれ、苦しい時間でしかありませんでした。
その状態が続くのは苦しく、「自分が壊れてしまう」と思い、手放す決断をしました。
私がいつも意識していたのは、「今の自分がこの瞬間幸せかどうか」。
モノではなく、「気持ち」や「経験」を基準に考えるようにしました。
そしてもうひとつ。
「私も、いつか命を終えるときが来る」ということです。
これは亡き夫が命を懸けて私に教えてくれたことで、私の人生の軸になりました。
だからこそ、子どもたちに自分の遺品を押し付けるようなことはしたくない。
私だっていつ終わりが来るかわかりません。
その後に、子供たちの大事な人勧を遺品整理の時間にしてほしくないのです。
大切な人の大切な時間んをどう考えるか?
その思いも、遺品整理を進める原動力になりました。
終わりに|夫の遺品は、これからの私を考えるきっかけになった


遺品整理は、決して簡単な作業ではありません。
けれども、心を整理し、自分の気持ちを見つめ直すための大切な機会でもあります。
夫の遺品が、あなたの人生の支えとなるのか。
それとも、新たな一歩を踏み出すために手放すべきものなのか。
どちらであっても、あなたの気持ちを大切にしてください。
無理に進めなくても良い。
でも、もし「進みたい」と思えたときには、この記事のどれか一つが背中を押すヒントになれば嬉しいです。
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